「びんご畳表」表示に新規制 (中国新聞 2008年7月25日付けより抜粋)
2008.7.31
「びんご畳表」のブランドで知られる広島県産畳表の検査をしている財団法人県い業会館(福山市)は、7月末で廃止する県農産物検査条例に代わる自主検査ルールを決めた。
現状で県内産の4割を占めるとみられる熊本県の業者への生産委託分も広島県産として認める代わりに、イ草産地や製織地を初めて検査印に明示する。
8月1日から運用する。
県い業会館によると、2007年度の県内産畳表は約38万枚とみられ、県条例に基づく検査枚数は約24万3000枚だった。詳細は把握できないが、県内産の4割は「びんご畳表」の規格に合わせて熊本県内の業者に生産委託した製品との見方もある。
県産イ草を使い、製織や仕上げまで県内でした畳表は約7万枚にとどまるという。
県条例廃止に伴い、生産者や卸業者が6月末に「畳表検査業務運営委員会」をつくり、新ルールを策定した。
裁断や仕上げをする加工地が県内なら県産とするが、イ草の産地と製織地の都道府県名を明示する。
同時に1畳当たりのイ草重量を増やすなど品質規格を厳格化。
産地偽装を防ぐため100万円以下の罰金や検査停止、業者名公表も盛り込んだ。