河野さん、平野部試験栽培のイ草    -金江町-  

イ草の新品種「ひのみどり」を、平野部(金江町)で試験栽培をしている河野雄吉さん(六九)=藤江町=のイ草田(十e)で七月十一日、刈り取り作業が始まりました。約九百八十`の収穫が見込まれます。
 刈り取り作業は、河野さんを中心に三男の磁朗さん(三五)=南松永町=や親せき、アルバイト合わせて七人が、刈り取ったイ草の色などに悪影響を与える真夏の強い日差しを避けるために、午後四時ごろから始めました。
 「ひのみどり」は、六月三十日にあったイ草の生育状態を調査する「第二回イ草巡回研修会」(広島県い草生産組合連絡協議会主催)では、長さが約一・五一bでしたが七月に入り、にわか雨に恵まれ刈り取り時期には、一・五五〜一・六bに生育。イ草の茎に入り、軟らかい内側を食べ立ち枯れの原因になる害虫「シンムシガ」の発生もなく順調でした。
 河野さんによると、「ひのみどり」は握ると軟らかくて弾力性に富んでいます。肥料は、主要の「せとなみ」に比べると十〜十五l増し。「泥染め」の後の乾燥は、乾燥室の温度を五十五〜五十八度と低温に設定し、二十〜二十一時間とゆっくり乾燥させます。
 乾燥したイ草は、十月にある「イ草と畳表の品評会」に向けて、九月上旬ごろから表を織る作業を始めます。
 河野さんは「ひのみどりを植えたイ草田は、稲を作っていました。長靴を履いて入っても水が染み出るほど保水力があり、成長に適していたように思う」と大きな期待をかけています。

新品種「ひのみどり」の刈り取りをする河野さん


中国新聞ファミリーげたの町通信
 2004年7月25日(日曜日)第176号より